【芸能】声優の顔出しがイヤだ、という人の声「アニメにのめり込めない」...
この問題は僕もずーっと昔から思っていたことで、同じことを考えている人が結構いることに少し驚いた。でも、この問題ってかなりナイーブな話だよね……。
声優ファンからすれば、趣味を全力で否定されているのと同じだし、顔出しが嫌だという意見が浸透すると、自身の楽しみが減ることになるわけだから、逆に全力で否定せざる終えない。
正直、この話題に触れること自体かなり危険な行為ではあるんだけど、丁度いい機会なので僕なりの考えをまとめてみたいと思う。
顔出しが嫌な理由
まず、なんで顔出しが嫌なのかという理由なんだけど、これは非常に単純で、アニメを見ている際に、声優の顔が脳裏に浮かび、感情移入の妨げになるから。
元々アニメって、ほぼすべて、デフォルメされた状態のものが当たり前なわけだけど、だからこそ、自分の都合のいいようにイメージできるのが魅力だと思うんだよね。
例えば、アニメキャラは、ヨーロッパ人から見たらヨーロッパ人に見え、アジア人から見たらアジア人に見えるっていうのは有名な話だと思う。
(Google画像検索)
それだけアニメのキャラって抽象的であって、そこに声という個性を決定付けるのに最も影響力のある人間のイメージが重なると、簡単にイメージが壊れてしまう。特に、TVとかでアフレコシーンを見せたり、本人がキャラになり切って声を出していたりすると致命的。
ある意味、漫画の実写化が嫌がられる理由もこれが大きいのかもしれない。だから、逆に言うと、声優とキャラのイメージがかけ離れていなければ、そんなに気になることでは無いのだと思う。
キャラと声優のギャップ
キャラと声優のギャップには容姿と性格の二つの問題を挙げることが出来る。
まず、容姿については前述のとおり。ただ、これは声優個人の問題だけじゃなくて、もっと広域的な意味も含まれる。例えば、オペラ歌手って太ってる人が多いけど、声優の声質も、体系や容姿の傾向を決定づけるうえで大きな判断基準になりえると思う。
まぁ、何が言いたいかというと、こういうキャラにはこういう声っていう一般的な方向性があると思うんだけど、あまり声優が露出しすぎると、そのイメージが崩れてしまうこともあるかなと……。
次に、性格の問題。
キャラと演者の性格って、完全に切り分けて考えることは難しいと思う。
例えば、清純なキャラを演じているのに、中身がビッチだったら……。
作品では正義の味方なのに、現実はいじめっ子だったら……。
これは声優に限った話じゃないよね。
俳優でも高島弟が離婚後に、悪役ばかりやっていたと思うんだけど、特定の色が付いたら役者としての幅は狭まってしまうのは当たり前だと思う。
さらに、女性声優の場合この問題がさらに強く出てしまう傾向にあって、女性と男性の異性に対する認識の違いというのかな……。女性って男性よりも、異性と付き合うのが当たり前みたいなところがあると思うんだよね。
恋愛観調査2014(リクルートブライダル総研調べ)
でも、男性にとっての理想の女性像には貞操がつきものであり、実際、アニメのヒロインも、そういう設定がほとんどなわけだ。
つまり、声優に男の影が少しでもちらつくと、それだけでギャップに繋がってしまう。
SNSを見なければいいという人もいるかもしれないけど、SNSって共有するためのツールだから、人気が出ればそれだけ目に付く可能性が高くなる。特に声優がアイドル化すると、本人が隠しても、外部から漏れることもあるわけでかなり致命的だよね。
声優の顔出しは必然
そもそも声ってアニメでもゲームでもとても重要ではあるものの、最も簡単に作り出すことが出来る素材だと言える。
以前勤めていたゲーム会社の部長さんから聞いた話なんだけど、今から約20年前かな?
開発スタッフが声優さんたちから飲み会という形で接待を受けることはよくあったことらしい。
開発スタッフの一人がストーカー化してからはそういうのは無くなったらしいんだけど、今じゃちょっと考えられないよねw
昔でもこうだったんだから、人気職業になった今じゃもっと大変なんじゃないかなぁ。声だけでやっていくというのは、あくまでも仕事があるからできることであって、仕事を取る時点で大変なんじゃ、やりたくても出来るものじゃ無いのだと思う。
だから、声優としては、声以外の付加価値をつけるのは必然であって、顔出しをするようになるのは仕方のないことなのだと思う。むしろ、自分が声優をやっているから作品の宣伝になるという方向性に持っていこうとしているのが、今の声優業界の流れなんだろうね。
だから、声優オタクという人たちはアニメを見るというよりも声優の演技を見たくてアニメを見ているのだと思う。僕も映画を見る時は、役者で選ぶことがあるからその気持ちはよくわかる。ただ、役者はそのままの姿がビジュアルになるわけだから声優とは事情が違うともいえる。
これも一概に言いにくいんだけど、例えば、ドラマで子役をおばさんが演じたらコメディーにしかならないけど、これが舞台だった場合、さして問題にはならない。アニメの場合、ストーリを楽しみたい層と、演技を楽しみたい層の二つが混在してしまっているのが問題なのかもしれない。
Vチューバーの可能性
なんで声優の顔出しはどうしようもない問題だと言っているのにこの話題に触れたのか。それは、昨今話題になっているバーチャルユーチューバーがこの問題の解決の糸口になるのではないかと思ったから。
今ってVチューバー=Vチューバーの活動がメインみたいな部分があるけど、これがもっと一般的に普及し、声優事務所と企業側で十分なサポート体制が整えば、声優のバーチャル化は結構当たり前な世の中になると思う。
つまり、声優としてVチューバーをするのでなく、Vチューバーとしていろいろな作品の声優をやる。そうすれば、声優は常に作られたキャラを演じるわけだから、容姿も年齢も関係ない。純粋に声(演技力)だけで勝負することが出来るようになる。
まぁ、みんながみんなVチューバー化するのもおかしな話だけど、メインキャストぐらいはリアルと切り離して見れたほうがいいのではないかなと僕は思うw
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